■水温【安定した水温ですごしやすい】
水温とは、陸上に生きる生物にとっての気温と同じ感覚です。
しかし、水中に住む生物の多くは変温動物であるため、気温の変化には特に敏感な生物です。
ですから、種の分布にはこの水温がとても大きく関係してきます。
ですが、深海は日の光がほとんど届かないほど深いところにあるので
平気的に2℃から5℃のあいだの温度で安定しており、水温の温度差がないという特徴もあります。
■空間【広大だからこそある利点と欠点】
広大な広さを誇る深海ですが、広すぎるのも問題です。
産卵時期になってもつがいが見つけられないという場合があります。
ですが、中層に住む生物達との接触がないため、外敵は少ないといえます。
■光【光がなければ自ら作る、でもなくても大丈夫】
太陽の光は表面の透明度にもよりますが、
青、緑系統の光がおよそ700m〜1300mまで届くといわれています。
しかし、我々人間の場合には200m〜800mで光をとられることができません。
ですが、ここで驚くのは深海生物達の光を感知する力、要するには視力です。
我々の目と比較すると15〜30倍の感度を有しています。
また、太陽の光が届かなくとも、深海の生物達の一部にはチョウチンアンコウのように
自ら光を放つものもいます。なので、場所によっては夕暮れほどの明るさの場所もあるようです。
■食物【表層への依存と、独特の生態】
深海に生息する深海生物の主な栄養源は、表層の有光層(海洋の3%)によって存在しています。
この層で生産されるプランクトンの死骸やホンダワラ類海藻の破片、
デトライタス、糞などの色々な有機物が、肉眼で観察できる大きさの海中懸濁物である
マリンスノーとして深海に降下していき、深海生物の餌となります。
また、深海生物の日周的な垂直移動によって、生物生産量の多い表層域のエネルギーが深海へ順々に伝わっていきます。
ちなみにですが、漸深海域上部の漂泳性動物プランクトン(ぺラゴス)のバイオマスは、表層の1%ほどです。
火山地帯の深海底に見られる熱水鉱床の生態系は、猛毒である硫化水素を
利用する化学合成細菌が一次生産者となって、その生物量が極めて多いことが知られています。
地上のような太陽エネルギーの恵みを受けて増えたり、
成長したりする植物プランクトンが一次生産者となる生態系とは、根本的に異なった生態系を持っています。
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深海生物